創立50周年のご挨拶

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平成29年11月14日

創立50周年のご挨拶

 

弊社は平成29年11月14日をもちまして創立50周年を迎えました。

これも、ひとえに各お取引先様のお引き立ての賜物と心より感謝申し上げます。

弊社創業者の由良 仁(平成9年没、享年60)が、昭和42年に創業、翌43年に

法人登記してより50年が過ぎましたが、バブル崩壊以降の金型メーカーの経営は

ITバブル崩壊やリーマンショックに加えて産業の空洞化が進む中での苦難の連続で

その数も激減しました。

それに加え弊社に至っては、平成9年に先の創業者が突然の病で急逝し大きな柱を

失うという事態が起こり、周囲の皆様方には大変なご心配をお掛けいたしましたが

社是である『共・創・力』・・(お客様との共存共栄、創造力)の下、全員が結束を図り

ひたすら今日まで突き進んで参りました。

社是の生みの親である創業者由良仁は、創業当時この業界では異色の営業出身の

経営者でしたが、その営業職で培った発想力と構想力で常にお客様目線に立ち

成型時の作業効率を最優先に考えた金型構造を考案し、また設備投資に関しても

今日の時代が必ず到来する事を予見して、バブル崩壊直後の悪環境の中でも

CAD/CAM、高速機の導入を決断実行しました。

その創業者精神を現在も忠実に継承し、没後以降の20年間も設計設備を含む

旧設備全機種を最新機に更新し、より体質強化を図る事に専念して来ましたが

この50期中には全て完了する運びとなりました。

本年7、8月に掛けては高速機の大修繕工事を敢行し、特に導入から10年が

経過したV56機3台の主軸やボールネジ、X,Y,Z軸や他の部品も含めた

交換工事を一挙に行いました。

10年経過した牧野製マシンの工事修理後、製品を加工した社員達の感想は

「まるで新型機の様な仕上がりだ」と改めてその精度には驚いておりました。

また工程の可視化を目的とした工程監視システムを6月に導入し、機械から

離れた場所でも社員がスマホで工程の進捗状況や機械のトラブル等を常に

把握出来る様になりました。それに付随して工場内に監視カメラを設置し

夜間休日には工場内が暗い事から、より鮮明な映像が見られる様に照明の

ON/OFFを遠隔操作で行う工事も実施しました。

今回の一連の工事は、夜間休日も設備がフル稼働する弊社では必要不可欠な

工事でしたが、各メーカー様及び工事業者様には弊社の細かい要望に全面協力

して頂いたお陰で非常に完成度の高いシステムを有する工場となりました。

創立50周年を迎えるにあたり、弊社が最大の目標として来たより高次元の

金型製作をこのシステムを構築した事で一層目標に近づいたと思います。

これらのシステムをフル活用して、お取引先様にはこれまで以上の貢献が出来る

ように、全社員が一丸となって今後も最大限の努力を惜しみなく続けて参ります。

今後とも何卒ご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

                                                                           株式会社 由良製作所

                                                                           代表取締役社長 池森義明

                                                                                                    社員一同

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創業者 由良 仁(故人)

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点検整備中のV56(1号機)です。

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各軸の精度点検中の様子です。

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X軸の交換の様子です。真ん中の空洞部分にボールねじが入ります。

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Y軸のボールねじの交換の様子です。

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使用後のボールねじの拡大写真です。

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新品のボールねじです。

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機械監視システム((株)シーイーシー社製Facteye)の画像です。機械が警告やアラームを出すとメールでお知らせする機能も搭載しています。